10月30日 決算特別委員会

議事
(1)付託決算の審査
  ア 報告第1号 令和4年度墨田区一般会計歳入歳出決算
  イ 報告第2号 令和4年度墨田区国民健康保険特別会計歳入歳出決算
  ウ 報告第3号 令和4年度墨田区介護保険特別会計歳入歳出決算
  エ 報告第4号 令和4年度墨田区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算
   以上4件を一括して議題に供した後、一般会計の款3・区民生活費及び款4・資源環境費並びに国民健康保険特別会計及び後期高齢者医療特別会計の質疑を一括して行った。
   その後、本日の会議を終了し、31日(火)午前10時から委員会を開会し、民生費及び衛生費並びに介護保険特別会計の質疑を行うこととした。
          ----------------------
             会議の概要は、次のとおりである。
                             午前10時00分開会

○委員長(堀よしあき) 
 ただいまから決算特別委員会を開会いたします。
 早速議事に入ります。
 付託決算の審査を行います。
 報告第1号、報告第2号、報告第3号及び報告第4号の各会計決算、以上4件を一括して議題に供します。
 本日は、一般会計の款3・区民生活費及び款4・資源環境費並びに国民健康保険特別会計及び後期高齢者医療特別会計の質疑を一括して行います。
 それでは、順次、質疑を承ります。
 初めに、公明党の質疑を行います。

◆委員(井上ノエミ) 
 本日もよろしくお願いします。
 区民生活費の49ページと50ページの女性センターと生涯学習センターに関して伺います。
 両センターとも、多くのイベントもやっています。区民からの連絡や申込みには、依然電話が多く使用されています。墨田区のほかの施設でも、電話による申込みがほとんどです。
 中には、はがきで申込みという場合もあります。もちろん、高齢者が多いから、電話やはがきがよい場合もあります。ただ、墨田区もDXを進める必要がありますので、電子メールでも受付できるようにしていただきたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎人権同和・男女共同参画課長(野澤典子) 
 女性センターでは、令和4年度に実施した各講座については、年度当初からメールと電話による申込みが主でしたが、昨年度は年度途中からになりますが、電子申請システムを積極的に活用いたしました。
 今年度は、LoGoフォームという新しい電子申請システムを活用して、ほぼ100%の割合で申込みやアンケートの集計などを行っております。電子申請を利用することが難しい方には、電話による申込みなどで柔軟に対応しております。

◎地域活動推進課長(若林三穂) 
 引き続きまして、すみだ生涯学習センターについて回答させていただきます。
 学習センターは、指定管理の導入施設でございます。すみだ生涯学習センターでは、主に講座やワークショップの申込みに関しましては、基本はホームページ、ウェブに設定した受付フォームで行っております。
 また、区報や生涯学習センターの情報誌でも周知を行っており、併せてQRコードを掲載することで、パソコンやスマートフォンからのお申込みをスムーズに行えるようにしております。
 一方で、パソコンやスマートフォンをお持ちでない方や操作に不慣れな方もいらっしゃいますので、電話やはがきによる受付も併せて行っております。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、53ページの区民行事費のすみだまつり・こどもまつり経費に関連して伺います。
 今年も、すみだまつり・こどもまつりが開催されました。大変盛況だったと思いますが、区内の団体で、今まで参加できていたのが今回はできなかったという不満の声も上がっています。運営方法に変更があったのでしょうか。これまでと違った部分があれば、ご説明ください。

◎文化芸術振興課長(高橋淳一) 
 大きな変更がございましたのは、ステージイベントというふうに存じております。収支面を考慮いたしまして、野外にございましたステージを全て総合体育館のステージに集約する形を取りました。
 この結果、ステージに出られなかったといったお声も事実、委員のご指摘のとおり、ございましたので、来年以降につきましては、また何らかの形でステージの機能なり発表の場といったものを設けられないか、あくまで今年の総括を行った上でではありますが、検討を進めていきたいと思います。

◆委員(井上ノエミ) 
 ブースを出す際の出店費用が上がったという声もあります。来年は少し下げることを検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

◎文化芸術振興課長(高橋淳一) 
 ご指摘のとおり、PRブースにつきましては、出店料の値上げをさせていただきました。これは設営費などの委託費、その他コストが確実に上昇する中で、収入の確保と歳出抑制が求められましたところ、様々な対策の一つとして、出店料に関する実行委員会内部での提言と議論を経て決められたものでございます。
 値上げの結果も、新規で出店をご希望される団体様もいらっしゃいまして、今後の安定的で継続的な開催を確保する趣旨からも、今年の金額は維持をさせていただければと考えております。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、59ページのスポーツ振興費の体育館費について伺います。
 総合体育館はすばらしい施設で、私も時々利用します。屋上には、ゴルフ、アーチェリーとフットサルのコートがあります。ゴルフは多くの方に利用されていますが、フットサルは平日はあまり利用されていないようです。せっかくある施設ですので、区民のために有効に活用するようにしていただきたいと思います。
 例えば、高齢者のフットサル講習会を開くとか、ブラインドサッカーという障害者スポーツがありますが、目の見えない方のために活用するなど、いろいろアイデアはあると思います。今ある施設の稼働率を上げることは大変重要と思いますが、ご見解を伺います。

◎スポーツ振興課長(大島悠樹) 
 委員ご指摘のとおり、総合体育館の多目的広場は、主にフットサルでご利用いただいておりますが、平日日中の稼働率向上が課題であると認識しております。そのため、施設の貸出しといたしましては、ニュースポーツでの利用など、幅広くご利用いただけるようにしているところでございます。
 また、事業といたしましては、委員からご提案のありました高齢者の利用ですとか、あとブラインドサッカーの活動の場としての利用等、多目的広場の稼働率向上に向けて事業として何ができるかについて、今後もPFI事業者と連携して考えていきます。

◆委員(井上ノエミ) 
 フットサルコートは、使用料が1時間8,000円と、大変高額です。これでは、障害者や高齢者では使用できません。また、子どもたちが使用できるように、使用料を下げる必要があると思います。是非料金を含めて考えていただきたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎スポーツ振興課長(大島悠樹) 
 委員ご指摘の多目的広場の利用料金につきましては、都内の類似施設の料金を参考に設定しているところでございます。その中で、多くの団体様にご利用いただいているところでございます。
 現在、障害者団体への減免適用を検討しておりますので、障害者団体の利用が増えることを期待しております。

◆委員(井上ノエミ) 
 8月22日の東京新聞で大きく報道されましたが、特別支援学級のボッチャの大会が総合体育館で開催されました。実は、墨田区の地域活動推進課が開催している石横処、これは石原町と横網町の在住者のボランティアの集まりですが、ここでボッチャをやるチームがつくられて、試合も始めています。
 ボッチャは、高齢者でも障害者でも子どもでもできるスポーツですので、是非墨田区でも積極的に広めてもらいたいと思います。例えば、ボッチャの講習会を開くとか大会を開くなど、石横処のボランティアと協力すれば、いろいろなことができると思います。是非検討していただきたいと思いますが、ご見解を伺います。

◎スポーツ振興課長(大島悠樹) 
 現在区では、障害者スポーツの推進に向けまして、ボッチャの普及に取り組んでいるところでございます。具体的には、スポーツ推進委員の協力をいただきながら体験会や教室を実施し、多くの方にご参加いただいております。
 また、来年3月には、スポーツ推進委員協議会主催で、区では初となる区民ボッチャ大会の実施も予定しており、そこには今委員からご提案のありました石横処のメンバーも参加予定でございます。石横処さんからは、日々の練習に励んでいると伺っております。
 今後もボッチャの普及に向けまして、様々な団体と連携ができるように取り組んでまいりたいと考えております

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、61ページの総合運動場について伺います。
 総合運動場には、宿泊施設があります。私は、宿泊施設は維持費が掛かりますから必要ないと主張していました。現在、すみだFTパートナーズによって運営されている宿泊施設の稼働率はどの程度でしょうか。もちろん、新型コロナの影響もありますから、これまでは仕方がないと思いますが、今後どの程度を見込んでいますか、お伺いします。
 造った以上は、有効利用されないと無駄になりますので、そのための方策なども伺いたいです。

◎スポーツ振興課長(大島悠樹) 
 総合運動場の宿泊施設の稼働率ですが、こちらにつきましては令和4年度実績で約27%、その中でも特に土日は約33%でございます。
 総合運動場の宿泊施設は、開設当初からコロナの影響を受けて稼働率が低迷していたところでございますが、合宿掲載サイトやSNSでの情報発信、区内企業や団体への働き掛けなどにより施設の利用促進に取り組むことで、稼働率は年々向上しており、今後についても稼働率の向上を見込んでいるところでございます。
 今後もスポーツ団体の合宿、企業の研修の誘致等、指定管理者と連携して宿泊施設の稼働率向上に向けて取り組んでまいります。

◆委員(井上ノエミ) 
 次に、プラスチックごみの分別回収について伺います。
 今月の2日から、一部地域で分別回収が始まっています。まだ始めたばかりで、評価をするのは難しいと思いますが、プラスチックの分別回収について、地域の住民の方に周知されたと認識していますか、伺います。

◎すみだ清掃事務所長(高村弘晃) 
 モデル実施につきましては、区報、区ホームページ、町会回覧・掲示板、周知用チラシの全戸配布を行いました。また、住民説明会も実施し、周知に努めてまいりました。あと、一定規模の集合住宅の管理人様に向けて周知用チラシを配布しました。
 現状ですが、10月の開始から週を重ねるごとに、回収量は増加しております。区民の皆様には周知が進んでいると認識しておりますが、引き続き周知に努めてまいりたいと思います。

◆委員(井上ノエミ) 
 来年の4月1日から区内全域で始まりますが、区民全員に周知するのはかなり大変な作業になります。あと4か月しかありません。新型コロナの予防接種以来の大事業だと思います。事前に印刷物を全戸配布する予定ですが、それだけではとても多くの区民に情報は届かないと思います。
 江東区では、区長が自ら説明するビデオを作成して、ホームページで流しています。新型コロナのときには、山本区長もビデオで区民に予防接種を訴えました。また、SNSも使いました。そのように、全区を挙げてあらゆる手段を使って区民に宣伝していかないと、なかなか区民には浸透しないと思います。SNS等を使った広報を考えているのでしょうか。

◎すみだ清掃事務所長(高村弘晃) 
 プラスチックの分別の周知につきましては、生活に身近な事柄でありますので、多様な手段で周知を図っていく必要があると考えております。本格実施の開始の周知につきましては、ホームページやSNS等で、区内に広く周知を図っていきたいと考えます。
 また、ビデオの周知につきましても、どのような内容が効果的なのかを検討させていただき、取り組んでまいりたいと思います。

◆委員(井上ノエミ) 
 現在、モデル地区でどのくらいの量のプラスチックごみが集まっていますか。それから予測して、来年4月以降に区内全域でプラスチックごみがどのくらいの量が集まると想定しているのか伺います。

◎すみだ清掃事務所長(高村弘晃) 
 10月からのモデル実施の3週間での回収量の総計は、約15トンでございます。来年4月以降の本格実施では、年間2,650トンの回収量を見込んでおります。

◆委員(井上ノエミ) 
 プラスチックごみは、家庭で分別されてからトラックで収集されて、選別されて保管されてからリサイクルされるわけです。墨田区としては、ごみの収集だけしてリサイクル業者に渡すという理解でいいでしょうか。異物を取り除くのは誰がやるのでしょうか、伺います。

◎すみだ清掃事務所長(高村弘晃) 
 プラスチックの資源化の過程でございますが、各家庭から出されたプラスチックは区が回収いたします。区が業務委託している中間処理施設で異物の除去、圧縮梱包を行い、その後、プラスチックを再資源化業者に引き渡してリサイクルをしております。

◆委員(井上ノエミ) 
 どのリサイクル業者に委託するのでしょうか、伺います。

◎すみだ清掃事務所長(高村弘晃) 
 モデル実施では、中間処理は区内事業者で行いまして、再資源化は千葉県の資源化業者に委託しております。
 本格実施では、令和6年度におきましては、国の指定法人に引き渡して資源化を図る予定でございます。指定法人では、それを入札にかけ資源化業者を決めるので、現時点では未定でございます。

◆委員(井上ノエミ) 
 墨田区の費用負担は年間どの程度になるのでしょうか。何の費用か教えてください。

◎すみだ清掃事務所長(高村弘晃) 
 回収運搬の車両代とか、中間処理費用、再資源化費用、啓発経費として、現在約4億3,000万円を見込んでおります。